タイ南部プーケットの市中心部の銀行外で、現金引き出し直後のタイ人男性が外国人女性に話しかけられ、紙幣束を見せた瞬間に58,000バーツを盗み取られる「金見せ詐欺」事件が発生した。被害者がPhuket Times のFacebookページに体験を投稿したことで詳細が明らかになった。
事件は5月4日午後10時頃、プーケット市中心部の銀行で発生した。被害者のタイ人男性は銀行のATMで現金を引き出した直後で、銀行外の路上でグループの一員と思われる外国人女性に「両替したい」と話しかけられた。被害者は応対し、現金の紙幣束を相手に見せる形となった。
そこから先が、いわゆる「金見せ詐欺」の典型手口だった。女性は会話を続けながら興奮した素振りで紙幣束に意識を向けさせる一方、別の人物が背後から手を伸ばし、紙幣束をそのままつかみ取って引き抜いた。被害者は会話に集中していたため、その場で盗まれたことに気付かず、相手のグループは速やかにその場を離れた。
加害者グループは4人組とみられている。話しかけてきた女性が主犯と見られ、外見の特徴から中東系と推定された。近くに停めていた車には男性3人が同乗していたといい、計4人での組織的な犯行だった可能性が高い。被害者が自宅に戻ってから紙幣の不足に気付き、警察に通報したという。
警察はCCTV映像の確認を進めており、容疑者の特定を急いでいる。同様の「金見せ詐欺」はパタヤを含む観光地で複数の事例が報告されており、特に銀行や両替所の周辺で外国人グループが両替を持ちかけてくるパターンが繰り返し発生している。被害を避けるためには、現金を見せて欲しいという要請には応じない、両替は必ず正規の業者で行う、銀行を出た直後は周囲を警戒する、といった基本対応が現実的な防衛策となる。