タイの住宅銀行「GHB」(タイ住宅銀行)が、中古住宅の最大30%割引と金利0%融資を組み合わせた大型セール「GHB ALL HOME MEGA DEAL 2026 Online」を開催している。期間は4月30日までで、専用アプリ「GHB ALL HOME」を通じて全国1,000件超の物件を割引価格で購入できる。
対象は戸建て、2戸1住宅(セミデタッチ)、タウンハウス、商業用建物(ショップハウス)、更地まで広く、最大30%の値引きが適用される。さらに住宅ローンは最初の2年間が金利0%固定、その後は市場金利に連動する。タイの住宅ローンは通常5〜7%台で推移するため、2年間の金利ゼロは数十万バーツ規模の利払い軽減効果がある。
GHBはタイの公的住宅金融機関で、名前のとおり「自分の家を持つタイ人を支援する」役割を担ってきた。今回のセールは同行が差押え・回収した物件や提携デベロッパーの在庫を、オンラインで一括して出し、買い手を集める設計になっている。物件は全国に散らばっており、バンコク・パタヤ・チェンマイ・プーケットなど主要都市のほか、地方県の物件も含まれる。
在タイ日本人の視点では、タイ人配偶者を持つ世帯や長期滞在者にとって直接の選択肢になる。タイでは外国人名義のコンドミニアム購入は可能だが、戸建てやタウンハウスは原則タイ国籍名義が必要で、配偶者がタイ人の場合に限って共同購入がしやすい。30%割引と金利0%が組み合わされる機会は年に数回しかなく、狙い目のタイミングだ。
ただし中古住宅購入には注意点もある。GHBの差押え物件は、前の所有者の問題(支払い延滞、物件劣化、近隣トラブル)を引き継ぐ可能性があり、現地確認なしの即決は避けた方が無難である。アプリで気になる物件をピックアップしたあと、必ず現場視察と弁護士チェックを行う二段構えが安全となる。
セール終了までの10日間で1,000件超の物件が動く規模感なので、人気物件は早期に成約していく見込みだ。金利0%の効果を最大限引き出すには、2年以内の借り換え・完済の計画を並行して立てておくとよい。タイの住宅市場は燃料危機と物価高で冷え込み気味だが、その逆風を使ってGHBが在庫を動かす局面になっている。