1ヶ月以上行方不明のアユタヤ県サナームチャイ寺院の住職について、新しい手がかりが浮上した。住職を連れ出したセダンの太った男がコンケーン県まで向かっていた事実が判明。息子を元妻のもとに連れて行き、1万バーツを手渡したあと再び消息を絶ったという経緯である。
Khaosodによると、4月20日、アユタヤ県副僧長のプラ・ワチロパース師(サーラープーン・ヴォラヴィーハーン寺住職)が現地調査のためサナームチャイ寺院を訪問した。寺院委員会、僧侶、住民と会議を開き、事態の経緯と今後の対応を協議した。
プラ・ワチロパース師の説明では、行方不明のプラクルー・パラット・ソムバット・シリスワンノー住職は20年以上にわたり寺院の住職を務めてきた人物である。仏教の発展に継続的に尽力し、規律違反の苦情も一度もなく、僧会議への出席も欠かさない人格だった。
ただし、失踪前の時期に本人は健康面の不安を抱えていたとみられる。「重い病気ではないか」との懸念を人に漏らしており、ただし公式の診察は受けていなかった。ストレスや個人的な問題について相談した形跡もない状況だった。
新しい手がかりは移動ルートに関するものだ。失踪当日、住職を連れ出したのは太った男が運転するセダンで、その車は翌日コンケーン県で目撃された。コンケーンで男は自分の息子を元妻のもとに連れて行き、現金1万バーツを渡したあと、再び消息を絶った。
副僧長は「住職を連れ出したセダンの男に、寺院に連絡してきてほしい」と広く呼びかけた。現時点では犯罪行為と断定できず、男が自発的に名乗り出れば真相解明が進むという考えである。
寺院の運営面では仮住職の任命が必要となり、体制が一時的に不安定な状況に置かれている。長期不在が続けば法要・葬儀・結婚式の運営に支障が出るため、代行体制の整備が急務である。
タイの寺院社会での住職失踪事件は稀で、今回のケースが地域コミュニティに与える心理的影響は大きい。警察と寺院、そしてコンケーン県の目撃情報を組み合わせた多面的な捜索活動が続く。

