タイ政府は4月18日、メリオイドーシスの流行状況について警戒を呼びかけた。2026年に入ってからの累計患者は732人、死亡者は23人に達している。
メリオイドーシスは土壌や水に存在する細菌が原因の感染症である。傷口からの侵入、土ぼこりの吸入、汚染された水の飲用で感染する。日本ではほぼ聞かない病気だが、タイやオーストラリア北部など熱帯地域では毎年多くの患者が出ている。
保健省のデータによると、1月1日から4月16日までに全国で732人が感染し23人が死亡した。コンケン県を中心とする保健区域7だけでも68人が感染し2人が亡くなっている。最も感染リスクが高いのは50歳以上の年齢層である。
副首相報道官は、農作業や水害の片付けなどで素手で土や水に触れる機会が多い人に対し、傷口を保護してから作業するよう呼びかけた。発熱、咳、皮膚の膿瘍などの症状が出たら早めに医療機関を受診すべきだとしている。
タイで暮らす日本人にとっても無縁ではない。庭の手入れやゴルフ場での作業中に傷口から感染するケースは珍しくない。特に雨季に入ると土壌中の細菌が活性化するため、擦り傷があるときは素足で地面を歩かないなどの注意が必要だ。
