ペッチャブーン県の高原観光地カオコー郡で4月18日午後、夏の嵐とともに雹嵐が20分以上続き、地面が雪景色のように真っ白に染まった。キャベツ畑が大きな打撃を受ける一方、進行中の山火事は雨と気温低下で鎮火に向かった。
雹が集中して降ったのはカオコー区ラタナイ貯水池周辺である。午前中から空気が重く蒸し暑い状態が続き、昼過ぎに雲が厚くなって風がゆるやかに吹き始めた。住民のボーディン・ケーオヤイ氏は「しばらくするとザッと雨が降り、大粒の雹も一緒に落ちてきた。20分以上降り続け、地面が真っ白になった」と状況を説明した。
農業への打撃が目立つ。地域のキャベツは市場価格がもともと低迷しており、そこに雹が直撃して葉が傷み、今作はほとんど収穫できない状態になったという。地域全体の次期出荷量を大きく押し下げる可能性がある。
ペッチャブーン気象台は、同県で豪雨と夏の嵐の恐れがあるとして住民と観光客に注意を呼びかけていた。今の時期は大気が非常に不安定で、急激な天候悪化が続くと予測している。
ペッチャブーン県防災減災課のトンチャイ・サナオシートラクーン課長によれば、雨はカオコー郡、ロムカオ郡、ナムナオ国立公園に広く降った。同公園では数カ所で山火事が発生しており、職員が立ち入れず鎮火できなかった火元が、今回の雨で消し止められた格好になったという。乾期末の森林保水にも一定の効果があるとしている。
夏の嵐と雹は農業に被害を及ぼす一方、山火事の鎮火やPM2.5の一時的な低減には働く。観光地カオコーは山岳地で天候の急変が激しく、旅行者も数日は天気予報の確認を怠れない。