中国人スキャマー33歳の男が2026年4月18日、カンボジアのポイペト詐欺拠点から逃亡し、9mm拳銃を所持したままサケオ県の国境から不法にタイへ越境して当局に拘束された。
越境の経緯
サケオ県アラニャプラテート郡のパイ・ライ新村(バーンパーライマイ)付近で、国境地帯を巡回していたブラパー機動部隊、タイ特殊レンジャー第12部隊、サケオ出入国管理警察などが連携して監視に当たっていたところ、中国国籍の男(33歳)が天然の踏み跡から徒歩で越境してきたのを確認した。
男からは米Kimber製の9mm拳銃1丁と実弾3発、携帯電話1台が押収された。
男の供述
通訳を介した取り調べで、男は「知人の紹介でカンボジアで仕事をすると思っていたが、実際にはポイペトの詐欺グループに組み込まれた。仕事を断ると暴行を受けたため、拳銃を持って逃げ出してタイに越境した」と供述した。
拳銃の入手経路は不明で、引き続き調査が行われている。
ポイペト詐欺拠点の規模
カンボジア北西部のポイペトはタイとの国境に接した都市で、中国系・東南アジア系が運営する大規模なオンライン詐欺センターが集中していることで知られる。タイ・中国・マレーシア・台湾などから「高収入の仕事」と騙されて連れてこられた人々が、電話詐欺やロマンス詐欺などを強いられる実態が国際的に問題視されてきた。
タイの対応
タイ当局は国境地帯の詐欺拠点からの逃亡者について、「被害者」として扱い帰国支援を行う方針を原則としている。ただし今回のように拳銃所持で入国した場合は、不法越境と銃器不法所持の容疑が追加される。