ランパーン県のワット・プラタート・ランパーンルアンで4月16日、ソンクラン法要中に安置されていたエメラルド仏のレプリカが台座から滑り落ち、床に激突して3つに割れた。大勢の参拝者が見守るなかでの出来事だった。
同寺院が祀る「プラチャオケーオモラコット・ドンタオ」はランパーンの守り本尊とされる神聖な仏像である。ソンクラン(ピーマイムアン)の恒例行事として御堂から本堂前の祭壇に移し、参拝者が間近で礼拝・聖水かけ・金箔貼りをできるようにしていた。
移動作業は本物とレプリカの2体で行われた。担当者がレプリカを祭壇に置こうとした瞬間、台座が不安定だったのか仏像が滑り、そのまま床に落下。3つに割れた衝撃音に、周囲の参拝者は息をのんだ。
ランパーン文化評議会のアヌクル・シリパン議長は「割れたのはレプリカであり、本物のエメラルド仏は一切損傷していない」と即座に説明。「アペート(不吉な兆し)ではなく単なる事故である」と参拝者の動揺を鎮めた。
仏教が日常に根付くタイでは、仏像の破損は縁起が悪い出来事として大きな不安を呼ぶ。今回は「レプリカだった」という一点で最悪の事態は免れたが、参拝者にとっては忘れられないソンクランになった。法要はその後も予定通り続けられている。



