タイ鉄道公社(SRT)は2026年3月末、デンチャイ〜チェンライ〜チェンコーン間の複線鉄道プロジェクトが全体進捗59.57%を達成したと発表した。計画比で0.12%先行しており、PM2.5による野火危機が長期化した北部地域での工事を継続している。
総工費728億バーツ、全長323km
このプロジェクトはプレー・ランパーン・パヤオ・チェンライの4県を経由してミャンマー国境のチェンコーンまでを結ぶ全長323kmの路線だ。総事業費は約728億バーツ(約3,640億円)で、2028年の開通を目指している。
現在の北部鉄道はチェンマイどまりで、チェンライやパヤオへの鉄道は存在しない。この路線が完成すれば、バンコクから北部最北端の国境都市チェンコーンまで鉄道でつながる。
年末の貫通が期待されるタイ最長トンネル
最大のハイライトは4本の山岳トンネルだ。ランパーン県のンガーオトンネルは全長6,211メートルでタイ国内最長のトンネルとなる。4月時点で進捗率は79.37%に達しており、2026年12月12日に貫通が予定されている。
残り3本のトンネルはすでに完成している。パヤオ県のメーカートンネル(2,700m)、チェンライ県のドイルアントンネル(3,400m)、プレー県のソップトンネル(1,059m)だ。
3工区別の進捗
第1工区(デンチャイ〜ランパーン、55.5km)は60.34%で計画比+0.71%。第2工区(ランパーン〜チェンライ、143km)は63.16%で計画比+0.49%が最も進んでいる。第3工区(チェンライ〜チェンコーン、124.5km)は55.06%で計画比+0.05%とわずかに先行している。
開通後は現在の車での移動に比べ1〜1.5時間の時間短縮が見込まれ、北部の観光業と物流に大きな変化をもたらす路線となる。