タイ警察が中国人の身代金詐欺グループを摘発した。19歳の中国人女性が「スキャマーに暴行されている」と芝居を打ち、中国にいる父親から約50万バーツ(約250万円)を騙し取っていた。事件は中国でも大きく報じられた。
捜査の結果、首謀者は女性の彼氏である中国人男性と判明した。2人はタイ国内の貸家を拠点に、女性が暴行されているかのような動画を自作自演で撮影。それを父親に送りつけ「身代金を払わないと殺される」と脅迫していた。
父親は娘の安全を案じて50万バーツ相当を送金。しかし不審に思った関係者が通報し、タイの捜査当局が動いた。サムットプラーカーン県バンケーオ地区の貸家を家宅捜索し、詐欺グループを一斉逮捕した。
事件は中国のSNSで大きな話題になり、「タイでの詐欺被害」として広まった。しかし実態は被害者の娘自身が加担した自作自演であり、タイを舞台にした詐欺の新たなパターンとして注目されている。
タイでは航空機内での窃盗をはじめ中国人が関わる犯罪が相次いで報じられている。今回の「娘の自作自演身代金詐欺」は、国境を越えた犯罪の巧妙さを改めて示した。





