ソンクラーン期間中の2026年4月15日午後1時50分、ブリーラム県ノンディンデン郡のラムナンロン貯水池で、夏の嵐が約20分間吹き荒れ、大型ユーカリの木が倒れて観光客6人が負傷した。うち2人が重傷で高次病院へ転送された。
事故の経緯
4月15日、ソンクラーン休暇で多くの観光客がラムナンロン貯水池を訪れていた。午後1時50分ごろ、突然激しい風が20分以上吹き続け、周辺の大型ユーカリの木が数本倒れた。木は観客席や休憩エリアに直撃し、水遊びをしていた観光客が巻き込まれた。
被害を受けた6人のうち4人が男性、2人が女性。怪我の程度は軽傷から重傷まで様々だった。重傷者2人はノンディンデン病院に搬送後、さらにブリーラム病院(1人)とナンロン病院(1人)に転送された。残り4人はノンディンデン病院で処置を受けた。
「叫びで多くの命が救われた」
地元住民の証言によれば、木が傾き始めた際に近くにいた人が大声で「逃げろ!」と叫んだため、多くの人が間一髪で走って難を逃れたという。倒れた木のサイズからすれば死者が出てもおかしくない状況だったが、迅速な行動が被害を最小限に抑えた。
タイのソンクラーンと自然災害リスク
タイのソンクラーンは乾季の終わりと雨季の始まりが交差する時期にあたる。4月中旬は時折激しい「夏の嵐(พายุฤดูร้อน)」が突発的に発生し、強風・雷・大雨をもたらすことがある。気象局もこの時期に突風への注意を繰り返し呼びかけている。
貯水池や公園など屋外のレジャー施設では、強風時に大木が倒れるリスクがある。ユーカリは成長が早く幹が大きくなりやすいが、根が浅いため強風に弱い木としても知られる。タイではユーカリは造林・風防のために全国に植えられている。
ブリーラムの観光インフラ
ブリーラムはコーンケン・ナコーンラーチャシーマーと並ぶ東北部の主要都市で、サーキット(チャン・インターナショナル・サーキット)やブリーラム・ユナイテッドの本拠地として知られる。自然豊かな貯水池や史跡も多く、週末や祝日には大勢の地元客・観光客が訪れる。
今回の事故を受けて、地元当局は大型公共施設の周辺の古木・大木の点検強化を検討することになった。