ターク県メーソート郡で4月15日夕方、猛暑の中で駐車していたピックアップトラックが突然発火し全焼した。車内に残されたペットボトルの水がレンズ効果で光を集め、車内温度の上昇と相まって引火したとみられている。
トヨタのピックアップは国境通過証事務所前の駐車場に1台だけ停まっていた。午後5時半ごろ、運転席から赤い炎と煙が噴き出しているのが発見された。猛暑に加えて強風が吹いており、火は瞬く間に車全体に回った。黒煙が空高く上がり、遠方からも確認できたという。
オーナーのジャックラポンさん(50歳)は消火しようとしたが手に負えず、全身に火傷を負った。周辺の住民や通行人がバケツの水で消火を試みたが効果がなく、消防車2台が到着してようやく鎮火した。ジャックラポンさんはメーソート病院に搬送されたが命に別状はない。
タイ全土で42度の猛暑が続く中、車内温度は密閉状態で60〜70度に達する。ペットボトルに残った水が凸レンズのように太陽光を集め、シートやダッシュボードの素材に火をつけることがある。タイの消防当局は以前から「車内に水の入ったペットボトルを置かないように」と繰り返し注意喚起している。
先ほど報じた駐車中のEVから煙が出た事案に続き、猛暑が車に及ぼすリスクが改めて浮き彫りになった。外出先で車を停める際は、ペットボトル、ライター、スプレー缶など発火の原因になるものを車内に残さないことが鉄則である。




