インドネシア警察が、絶滅危惧種のコモドドラゴンをタイに密売していた国際密輸組織を摘発し、6人を逮捕した。少なくとも20頭が違法に取引されていたことが判明している。
捜査は2月に始まった。東ジャワ州スラバヤで、船から生きたコモドドラゴン3頭を降ろしていた男2人を最初に逮捕。その後の捜査で共犯者4人の身柄も確保された。コモドドラゴンは唯一の自然生息地であるヌサトゥンガラティムール州のハンターから仕入れられていた。
密売組織はハンターから1頭約550万ルピア(約1万バーツ)で買い付け、タイのバイヤーに6倍の価格で転売していた。1月以降の利益は3万3,000ドル(約106万バーツ)を超えるとされる。タイでは珍しいペットやプライベート動物園向けの需要があったとみられる。
コモドドラゴンは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧種」に分類されており、野生の個体数はわずか約3,400頭である。人間の居住域の拡大、気候変動、そして違法捕獲が脅威となっている。容疑者は最大5年の禁固刑と罰金を科される可能性がある。
なお、今回の摘発と同時にセンザンコウの鱗140キロを中国・ベトナム向けに密輸していた別の容疑者2人も逮捕されており、東南アジアにおける野生動物の違法取引の根深さが改めて浮き彫りになった。




