タイ航空のTG571便(ラオス・ルアンパバーン→スワンナプーム)で2026年4月の飛行中、中国人乗客が頭上の荷物棚から現金を窃盗した。スワンナプーム到着後に乗務員の通報で逮捕された。容疑者は鄭(仮名)氏で、目立たず荷物棚に忍ばせた手の届く旅行かばんに入った現金が標的だった。
事件の経緯
タイ・エグザミナーが報じた内容によれば、TG571便のビジネスクラスまたはエコノミークラスで乗客の荷物から現金が盗まれる事件が発生した。乗務員が不審な動きに気づき、着陸後すぐに空港警察に通報した。
スワンナプーム空港で機体が着陸すると、空港警察が機内に踏み込み、鄭氏を拘束した。現金は一部が発見・押収されたとみられる。
航空機内窃盗の手口
飛行中に隣席や前後の座席の頭上荷物棚にある荷物から現金や貴重品を盗む手口は、国際線でまれに発生する。高度が上がって機内が暗くなり、乗客が眠っている深夜便で起きやすい。タイから東南アジア各国に向かう便での同様事例は過去にも報告されている。
被害者は気づかないケースも多く、帰国後に荷物を確認して初めて被害に気づくこともある。特に現金・パスポート・クレジットカードは手荷物として手元に持つか、ロックできる荷物に保管することが推奨される。
スワンナプーム空港の取り締まり
スワンナプーム国際空港はAOT(タイ空港公社)が管理し、専任の空港警察が配置されている。乗務員からの通報に対して迅速に対応できる体制が整っている。
今回のケースは乗務員が問題行動に気づいたことで解決したが、乗務員の観察力と通報が重要な役割を果たした。タイ航空は国際線での安全・セキュリティ管理の一環として、不審行動の監視と通報を乗務員教育に含めている。
中国人旅行者の急増とセキュリティ
コロナ禍後の回復とともに東南アジアへの中国人観光客が急増しており、タイも重要な目的地だ。大多数の中国人旅行者は適切な行動を取っているが、一部の犯罪事例が報じられることで全体のイメージに影響することもある。タイ当局は観光客の安全確保と同時に、犯罪行為には厳格に対処する姿勢を示している。