ソンクラン期間中、ブリーラム県プラコーンチャイ郡の住宅地内で警察が飲酒検問を行っている動画がFacebookで拡散し、賛否両論の議論が巻き起こっている。
動画にはバーンブア警察署の警官が住宅街の道路でバイクに乗った男性にアルコール検知器を吹かせている様子が映っている。周囲にいた住民は「なぜこんな場所でやるんだ。こんな取り締まり方をしたら家中の人間が全員引っかかるに決まっている」と声を荒げた。
批判の焦点は、正式な検問所を設置せずに住宅地の中で「通りすがり検査」をしている点である。タイでは通常、幹線道路や交差点にテントを張って検問を行うが、今回は住宅の前の生活道路で突然始まった。ソンクラン中に自宅で酒を飲み、近所への移動にバイクを使った住民が片っ端から捕まりかねない状況だった。
一方で「飲んで運転している以上、どこで検査されても文句は言えない」「住宅地でも事故は起きる。安全のためなら正しい」と警察を支持する声も少なくない。ソンクラン5日間の飲酒運転は3,726件に達しており、取締り強化の必要性は誰もが認めるところである。
問題は方法論にある。検問所を設けずに住宅地内で不意打ち的に検査を行えば、住民の不信感を招く。ソンクラン5日間で191人が死亡という厳しい現実の中で、どこまでの取締りが許容されるのか。タイ社会に突きつけられた問いである。




