偽警察Facebookページを使って詐欺被害者をさらに騙す「二重詐欺」の女が2026年4月15日に逮捕された。「詐欺グループに盗られたお金を取り戻す手助けをする」と称し、さらに被害者から金を騙し取っていた。
事件の手口
捜査の発端は、詐欺被害者が「偽警察ページ」に接触し、さらに大きな被害を受けたというものだ。「スキャマーに騙された被害者」を狙うこの手口は「二重詐欺( double scam)」と呼ばれ、タイでも被害が相次いでいる。
犯人はSNS上で「警察のページ」を装い、「詐欺被害を回復する支援ができる」と接触。被害者からMessengerでやり取りし、顔認証(Face Scan)を通じて信頼させた上で金を騙し取る手口だった。逮捕された容疑者のサシートーン(仮名「フォン」36歳)は、代替銀行口座の提供者(「バンク・ムーア」)として日当500バーツを受け取って活動していた。
逮捕の経緯
4月15日、詐欺対策班(บก.ปพ.)のタンチャート副指揮官の命令で、ジャトゥジャック区のバンスー鉄道駅前でサシートーンを逮捕した。サーケーオ県裁判所の逮捕状(27/2569)を執行した。
容疑は「共謀による詐欺」「コンピュータ犯罪法違反(虚偽情報の電子システムへの入力)」「他人の銀行口座・電子マネー口座の不正利用・貸与(技術的な犯罪に使用)」だ。
タイの詐欺対策と被害状況
タイでは電話・SNSを使った詐欺(コールセンター詐欺)の被害が深刻だ。政府は専門の対策チームを設置し、フィッシング詐欺・コールセンター詐欺の摘発を強化している。
被害者が「お金を取り戻したい」という心理を利用した二重詐欺は特に悪質で、経済的・心理的な被害がより深刻になる。タイのサイバー犯罪署(PCT)は、「詐欺被害の回復を約束するSNSページには接触しないように」と繰り返し注意を呼びかけている。
日本人を含む外国人もタイを拠点とした国際詐欺グループの被害を受けることがあり、日本の警察庁もタイ当局との連携を深めている。