バンコクのS2Oソンクランフェスティバル会場で4月13日、薬物ネットワークのブラックリストに登録されている男が一般観光客に紛れて入場しようとしたところ、ファイクワン署の捜査チームに逮捕された。
ファイクワン署はソンクラーン期間中のS2O会場周辺のパトロールを強化していた。捜査員が会場入口付近を警戒していたところ、薬物関連の逮捕状が出ていた男を入場待ちの列の中で発見。フェスティバル参加者を装っていたが、その場で身柄を確保した。
S2Oソンクランミュージックフェスティバルはバンコクで毎年開催される大型屋外フェスで、タイ国内外から数万人規模の観客が集まる。ソンクランシーズンの水かけ祭りと電子音楽(EDM)を融合した独自のコンセプトで、若者を中心に高い人気を誇る。しかしその賑わいを狙って、薬物の売買や犯罪者の逃避行動が行われるリスクが毎年指摘されている。
逮捕はバンコク首都圏警察のシヤム長官とティーラデート副長官がS2O会場の安全対策を視察しているまさにその最中に行われた。警察幹部の視察と現場捜査員の活動が重なった形で、警察は「ソンクラーン期間中の大型イベントでは犯罪者が群衆に紛れようとするケースがある」として、引き続き警戒を続けると述べた。
タイでは大型音楽フェスやソンクランなどの祝祭シーズンに薬物使用・販売が増加する傾向があるとされており、当局は毎年この時期に集中取り締まりを実施している。MDMAやケタミン、大麻関連の摘発事例がフェス会場周辺で相次いでおり、合法化された大麻についても使用場所の制限に関する監視が続けられている。
今回の逮捕は、フェスの安全管理と犯罪抑止の観点で警察の事前準備が機能した事例として評価されている。

