マハーサラカム県チェンイューン郡で、警察官が毒入りダーツ矢で頬を貫通される事件が発生した。犯人のモンコン容疑者(45歳)は犯行から約2時間後に自宅で逮捕された。
モンコン容疑者は竹筒を改造した吹き矢(スリングショット型)を使い、鉄製のダーツを警察官の顔面に向けて発射した。ダーツは警察官の頬を貫通し、病院に搬送された。ダーツには毒が塗られていた疑いがあるとして、医療チームが毒の成分特定を急いだ。
事件はワット・パッチム寺院の裏手という比較的人通りの少ない場所で発生した。モンコン容疑者は犯行後に現場から離れたが、捜査員の迅速な追跡により約2時間で自宅で逮捕された。
タイ警察の調べでは、モンコン容疑者は過去に森林火災放火と薬物使用に関連した前歴があり、当局と接触した経緯があったとされる。詳しい犯行動機については取り調べが続いているが、警察に対する個人的な恨みがある可能性が指摘されている。
吹き矢(กระบอกลูกดอก)は東南アジアの伝統的な狩猟道具だが、日常生活で使われることはほとんどない。毒を塗ったダーツを警察官に向けて発射するという手口は異例であり、タイ社会でも衝撃を持って受け止められた。法執行官への暴行は加重事由となり、通常より重い刑罰が科される可能性がある。
タイでは警察官や公務員への暴力事件は決して珍しくはないが、吹き矢という特殊な武器の使用は捜査を複雑にする要素でもある。今後の取り調べで詳細な動機と入手経路が明らかになることが求められる。



