ソンクラン水かけで街が盛り上がる中、スコータイ県の山中では森林警備隊が黙々と山火事と戦っていた。4月13日、消火活動中の隊員の前に、生後わずか3〜4日のホエジカの赤ちゃんが衰弱した姿で現れた。
ラムカムヘーン国立公園とカオルアン・スコータイ消火ステーションの隊員たちは、重い機材を背負って山を登り、放火犯が起こした森林火災の消火にあたっていた。そこに、小さな子鹿がおぼつかない足取りで近づいてきた。怯えた目をして、まるで「助けて」と訴えるかのようだった。
母鹿と一緒に火から逃げる途中ではぐれたとみられる。子鹿は極度に衰弱しており、隊員がいなければ生き延びることは難しかっただろう。隊員たちはすぐに応急処置を施し、山を下ろして保護した。
子鹿は体力が回復するまで保育し、十分に成長した段階で自然に返す計画だ。隊員たちは救出日にちなんで「ソンクラン」と名付けた。
みんなが水かけを楽しんでいるソンクラン連休のさなか、山では放火による森林火災が続いている。子鹿の救出は心温まるニュースだが、その裏にはタイ各地で深刻化する森林火災の問題がある。42度の猛暑と乾燥が続く中、火災リスクは依然として高い。


