ソンクラン(タイの正月)の水かけ祭りのさなか、警察署からわずか50メートルの場所で銃撃と刃物による暴力事件が発生した。2026年4月13日夜、ウタヤーニー県の祭会場付近で若者グループが衝突し、1人が銃で脚を撃たれ、2人が刃物で指を負傷した。
事件の経緯
午後8時ごろ、ウタヤーニー市内のタイオラーイ通り(郡役所前)で、正月を祝う水かけ祭りを楽しんでいた地元の若者たちのいるところに、ナコンサワン県コーロクプラ郡から来た若者グループが乱入した。
両グループはかつてトラブルがある「旧アリ(因縁の相手)」同士で、コーロクプラ郡の若者が先に拳銃を発砲。混乱が広がるなか銃1発が地元の若者の脚に命中した。さらに刃物を持ったメンバーが複数人を切りつけ、2人が指に負傷を負った。
警察からの近さが象徴する問題
現場はウタヤーニー市警察署から直線距離でわずか50メートル。祭り期間中にもかかわらず、武器を携帯した若者グループが移動してきて暴力行為に及んだことは、タイのソンクラン安全対策の「穴」を浮き彫りにした。
タイでは毎年ソンクラン期間中に交通事故・暴力事件が集中する「7日間の危険(7 dangerous days)」と呼ばれる時期があり、全国で数百件の事件が発生している。
タイのソンクラン暴力問題
ソンクランは水かけで清めるタイ最大の祝祭だが、アルコールの消費量が急増し、若者間のトラブルが多発する時期でもある。全国的な取り締まり強化にもかかわらず、銃や刃物を使った暴力事件は毎年報告される。
警察は祭り期間中の銃器持ち込みや飲酒の規制を強化するよう呼びかけているが、地方では取り締まりに限界がある。今回の逃走した加害者グループについて、警察は引き続き追跡中だ。