ナコーンラーチャシーマー県(コラート)ピマーイ郡のノーンラウィアン地区にある砂糖工場で2026年4月12日午前10時30分、大規模な火災が発生した。サトウキビの搾りかす(バガス)の堆積場から出火し、コンベヤーベルト付近に延焼した。黒煙が周辺を覆い、住民が避難指示を受けた。
火災の詳細
コラート救急隊(HOC.31)が通報を受けて現場に急行した。火元はバガス(搾りかす)の堆積山で、コンベヤーベルトに延焼した。複数の自治体から消防車を集め、放水で消火に当たったが午前中の段階では鎮火できていなかった。
住民への避難指示が発令され、工場周辺の住民が一時立ち退きを余儀なくされた。工場の詳細な損害額はまだ発表されていない。
タイの砂糖産業
タイは世界有数の砂糖生産国で、ブラジル・インドに次ぐ輸出規模を誇る。ナコーンラーチャシーマー県はタイ東北部(イサーン)の主要農業県で、砂糖きびの主要産地の一つだ。ピマーイには複数の砂糖精製工場があり、地域の主要雇用主となっている。
砂糖工場での火災原因としてはバガスの自然発火が最も多い。バガスは高温多湿の環境下で自然発火しやすく、堆積管理が重要だ。また製造工程での摩擦熱や電気系統のショートも原因となりうる。
ピマーイと観光
ピマーイはクメール建築の遺跡「ピマーイ歴史公園」で知られ、カンボジアのアンコールワットより古いとも言われる寺院遺跡群がある。日本人観光客にも比較的知られた遺跡で、コラートから日帰りで訪問できる。今回の火災の煙はピマーイ市街地周辺にも及んだとみられ、同日に遺跡を訪れた観光客にも影響が出た可能性がある。
火災は翌日までに鎮火し、工場の被害状況と再稼働の見通しについての調査が続いた。