来月に結婚式を控えた28歳のタイ陸軍曹長が、元交際相手の女性を路上で銃で撃ち、その後警察に自首した。事件は2026年4月11日にピジット県で発生した。
事件の概要
曹長(通称ユン)のアッタシット(28歳)は、国境地帯(サケオ県)勤務で、長期間帰宅できない生活を送っていた。4月11日、帰省中に元交際相手が他の男性と車に乗っているのを目撃した。男性は保険会社勤務の会社員だった。
その後、アッタシットは女性を車外に呼び出そうとしたが応じなかったとされ、興奮して拳銃を取り出して2発発砲した。女性のクリットケーオが2発の弾丸を受けて負傷、救急車で病院に搬送された。
自首と供述
翌4月11日午前11時30分、アッタシットは弁護士と親族に付き添われてピジット県警察に自首した。「元交際相手が別の男性と一緒にいるという情報を得て、呼び出そうとしたが来なかった。感情を制御できなかった」と供述した。
2人は4年間交際し、来月結婚する予定があったとされる。軍での単身勤務が長く、関係に亀裂が生じていたとみられる。
軍人と銃の問題
タイ軍人は公務での銃の携帯が許可されているが、私用での拳銃使用は厳禁だ。今回のケースでは軍の規律違反にあたる可能性があり、刑事罰に加えて軍の懲戒処分の対象にもなる。
タイでは嫉妬・痴情がらみの銃撃事件が毎年多数発生しており、銃の管理とメンタルヘルスケアの問題が指摘されてきた。軍関係者が関与したケースでは、軍内部の懲戒手続きと刑事司法の両方が並行して進む。
被害者女性は治療を受けており、回復が見込まれている。加害者への容疑は「傷害罪(銃器使用)」で、タイ刑法では最大5〜10年の懲役が適用されうる。