スラサック観光スポーツ大臣が表明したフリービザ短縮策の全容が明らかになった。ビザなし滞在の30日短縮に加え、入国料300バーツの新設と旅行保険の義務化が検討されている。
大臣は「観光客の89%が滞在1〜3日、平均でも9日」とのデータを示し、60日のビザ免除は実態に合わないと主張した。空路での入国者には300バーツ(約1,500円)の入国料を新たに課す案が閣議にかけられている。空港出国税も現行の730バーツから1,120バーツへ53%引き上げる方針である。
外国人旅行者には入国前の旅行保険加入も義務づけられる見込みだ。補償額は360万〜900万バーツ、2週間の保険料は約1,100バーツ(約5,500円)を想定している。公立病院での外国人未払い医療費が年間1億バーツを超えている現状が、強制化の背景にある。
2026年初頭の外国人観光客は前年比2.51%減少しており、ビザを悪用した犯罪ネットワークや観光ビザでの長期就業も問題視されている。政府は短期滞在で消費額の高い旅行者の誘致に舵を切った形である。
日本からの旅行者にとっては、入国料・出国税増額・保険料を合わせて1人あたり約1,800バーツ(約9,000円)の追加コストが発生する計算になる。タイ旅行の手軽さが売りだっただけに、リピーター層への影響が注目される。

