ソンクラン連休前日の10日、ブリーラム市の市営質屋には金のアクセサリーや金地金を手にした市民が朝から列をなした。目的はただ一つ、帰省の燃料代である。
ピヤポーン副所長によると、連休前の最終営業日とあって客足が途切れず、持ち込まれる品物の9割以上が金の装飾品だった。質入れの受入額は金1バーツ(約15g)あたり5万6000バーツ。金価格の高騰が皮肉にも「燃料代の原資」として機能している。
質屋側は1億バーツ超の準備金を用意して需要に備えた。客の多くは帰省の燃料代のほか、連休中の家族への仕送りや生活費にも充てるという。質入れ額の増額を申し出る既存客も相次いだ。
先に報じた帰省燃料代の倍増と合わせると、燃料危機が家計に与える打撃の深刻さが浮き彫りになる。金を手放してまで帰省する人がいる一方、帰省そのものを断念して親に送金する人もいる。
なお同日、石油基金管理委員会が燃料を最大6バーツ値下げすると発表した。11日からの適用で、金を質入れしてまで工面した燃料代の負担は多少なりとも軽くなるはずである。



