プーケットの歓楽街バングラ通りで4月9日午前4時頃、休暇でタイを訪れていたフランス人男性観光客が歩行中に外国人の女から金のネックレスをひったくられる被害に遭った。男性は飲食店を出た直後で、友人2人と歩いていたところだった。
犯行は瞬時に行われた。女は男性の背後から近づき、首にかかっていた金のネックレスを力ずくで引きちぎって奪おうとした。男性はすぐに気づいて反応し、女を追いかけてネックレスを取り返すことには成功した。しかし引きちぎられた際に首に赤く腫れた引っかき傷が残り、ネックレス自体も変形・破損した。女はその後群衆の中に逃げ込み、姿を消した。国籍は不明だ。
バングラ通りはプーケットのパトンビーチに近い夜間繁華街で、深夜まで多くの観光客が集まるエリアだ。バー、クラブ、土産物店が立ち並び、タイ最大級のナイトライフ地区として国際的に知られる一方で、観光客を狙ったひったくり、詐欺、ぼったくり、麻薬関連トラブルが繰り返し問題となっている。深夜帯は人の出入りが多く、犯行後の逃走が容易な環境でもある。
金のネックレスは装飾品としてだけでなく、タイでは資産保全の手段として広く普及している。1バーツ(約15.16グラム)単位で取引される純金製品はタイ全土の金店(ร้านทอง)で売買されており、装身具として日常的に着用する文化がある。外見で金の装飾品と分かる観光客は犯罪者に狙われやすく、プーケットのような観光地では特に注意が必要だ。
プーケット観光警察と地元警察はバングラ通り周辺のパトロールを強化しているが、深夜帯の混雑した環境での防犯には限界がある。高価な装飾品を夜の繁華街で着用することを避けること、また荷物や貴重品を前面で保持する習慣が、こうした被害を防ぐ有効な対策だ。