タイ南部ナラティワート県の副郡長が2026年4月1日に銃撃された事件について、タイ第4軍管区治安維持部(กอ.รมน.ภาค 4 สน.)が10日に調査結果を発表した。使用された銃器は4種類・計94発で、すべての銃器が2009年以降19件の南部での事件に関与していたことが弾道鑑定で判明した。
銃撃事件の概要
ナラティワート県ジャノーン郡の副郡長(ปลัดอำเภอจะแนะ)が4月1日に何者かに銃撃され負傷した。地元行政官への攻撃はタイ南部紛争の典型的な手口の一つで、警察・軍だけでなく文民行政官も標的になる。
弾道鑑定の結果
現場から回収した薬莢の分析で、使用された武器は少なくとも4種類だったことが判明した。
内訳はAK-47(7.62mm口径)49発、HK33(5.56mm)18発、M16系(5.56mm)15発、その他拳銃系12発だ。
4丁のうち1丁は2009年以降19件の事件で使われた記録があると発表された。つまり同じ銃器が長年にわたって南部での攻撃に使いまわされているということを意味する。
武器の継続使用が示すもの
同一銃器の継続使用は、武装勢力が組織的な武器管理体制を持ち、定期的な補充や更新なしに作戦を続けていることを示す。一方で弾道鑑定の精度が高まれば、使用された銃器と過去の事件を結びつけることで容疑者の特定につながる可能性がある。
タイ南部では2004年以降2万件以上の事件が記録されており、7,000人以上が死亡している。停戦交渉が進む一方で、散発的な攻撃は続いている。