ナコンラチャシマ県のカオヤイ森林保護区付近の道路で4月8日夕方、道路を横断していた野生のガウルが走行中の車と衝突し死んだ。車を運転していた人物に重傷はなかった。
事故が起きたのはパクチョン郡ムーシー地区にあるバーントントン集落付近の道路である。カオヤイの森林境界に接するこの区間では、森から出てきた野生動物が道路を横切ることが珍しくない。
衝突したガウルは成獣の雌で、体重は1トンを超えていた。東南アジアの森林に生息する大型の野牛であるガウルは、タイ国内では保護動物に指定されている。カオヤイ国立公園の周辺は個体数が比較的多い地域として知られる。
1トンを超える巨体が直撃した車は大きな損傷を受けたとみられるが、運転手が軽傷で済んだのは不幸中の幸いであった。ガウルと車の衝突事故はカオヤイ周辺で過去にも発生しており、夜間や夕方の時間帯にリスクが高まるとされている。
タイでは近年、密輸組織の摘発など野生動物をめぐる事案が相次いでいる。今回の事故は、森林地帯を貫く道路で人と野生動物がいかに接近しているかを改めて示すものとなった。カオヤイ方面へ向かうドライバーは、特に日没前後の時間帯に速度を落とし、道路脇の動きに十分注意する必要がある。