スコータイ県で犬18匹、猫15匹の計33匹の野良動物を自宅で保護し続けてきた夫婦の住居が、柱の傾きにより倒壊の危険にさらされていることが報じられ、県知事自ら現場に駆けつける事態となった。
夫婦はヤーンサーイ地区の自宅で、路上に捨てられた犬や猫を長年にわたり引き取って世話を続けてきた。しかし老朽化した家屋は柱が大きく傾き、いつ崩れてもおかしくない状態だった。この窮状がメディアで報じられると、行政が即座に動いた。
ナッパルット・シリコーソン県知事は、スコータイ市郡長、県社会開発・人間安全保障事務所、県畜産事務所の職員、さらにヤーンサーイ地区行政機構の首長とともに現地を訪問した。知事は家屋の修繕を指示するとともに、米や乾物、ドッグフード、キャットフードなどの物資を提供し、夫婦の経済的負担の軽減を図った。
畜産事務所の職員は、まだ避妊・去勢手術を受けていない動物をすべて引き取り、無料で手術を行う方針を示した。体調を崩している動物についても獣医による診察と治療が行われる。野良動物の増加を抑えつつ、既存の動物の健康管理を徹底する狙いがある。
タイでは野良犬や野良猫の問題が各地で深刻化しており、個人が善意で保護活動を行うケースも少なくない。しかし飼育頭数が増えるにつれ経済的・体力的な限界に達する例も多く、今回のように行政が迅速に支援に乗り出した対応は、地域の模範となりそうである。