SNSで多数のフォロワーを抱える人気ページの女性販売者が、ライブ配信を通じて偽の宝石を販売し、被害総額400万バーツ(約1,700万円)をだまし取ったとして逮捕された。消費者保護警察局(ปคบ.)が9日、容疑者の身柄を確保したと発表した。
逮捕されたのはニチャー容疑者(45歳、姓は非公開)。刑事裁判所が4月7日付で発行した2通の逮捕状に基づき、パトゥムターニー県ムアン郡バーンルアン地区にある「シンサップ・パトゥム市場」の駐車場で身柄を拘束された。ライブ配信中に本物と偽って宝石を販売し、複数の購入者から代金をだまし取っていたとされる。
容疑は「商品に関して虚偽の認識を生じさせた罪」「共同公衆詐欺罪」「虚偽のデータをコンピュータシステムに入力した罪」の3つである。取り調べに対し、ニチャー容疑者は容疑を認めている。
タイではSNSのライブ配信を利用した物販が急速に拡大しており、フォロワー数の多さが信頼の指標として機能しやすい。しかし今回の事件は、人気アカウントであっても商品の真贋を保証するものではないことを改めて浮き彫りにした。水に香料を混ぜただけの「偽ココナッツウォーター」工場2か所を摘発されるなど、偽装商品の摘発が相次いでいる。
警察はオンラインショッピングの利用者に対し、購入前に商品や販売者の信頼性を十分に確認するよう注意を呼びかけている。ライブ配信の臨場感に流されず、高額商品は鑑定書の有無や返品条件を事前に確認することが自衛策となる。


