タイ警察のテクノロジー犯罪捜査課(ปพ.)は、中国の逮捕状が出ていたオンライン賭博組織の首謀者の中国人男性をパタヤ市内で身柄を確保したと発表した。男はミャンマー・カレン州を拠点とする大規模オンライン賭博ネットワークの中心人物とされる。
捜査当局によると、この組織を通じた資金の流通総額は130億バーツ(約520億円)を超える規模に上る。中国当局が国際手配していた男は、タイ国内に潜伏先を移し、観光都市パタヤで身を隠していたとみられる。
ミャンマー・カレン州には近年、中国資本による大規模な経済特区やカジノ施設が相次いで建設されており、オンライン賭博や詐欺の温床として国際的な批判を浴びてきた。同地域の施設では強制労働の被害も報告されており、各国の捜査機関が連携して摘発を進めている。
タイでは首相が詐欺対策を「国家課題」に格上げし、マネロン対策局による大規模な資産差し押さえが続くなど、越境犯罪組織への包囲網が急速に狭まっている。今回の逮捕もこうした国際連携強化の一環とみられる。
男は今後、中国側に身柄を引き渡され、本国で刑事手続きが進められる見通しである。タイ当局は引き続き国内に潜伏する国際犯罪組織の関係者の摘発を強化する方針を示している。
