ラヨーン県バーンカーイ郡チャークボック地区の薬局が、SNSに「暑さで体温計が割れた」とする写真を投稿したところ、思わぬ事態に発展した。投稿はたちまち拡散し、県の保健当局の目に留まることとなった。
ラヨーン県保健事務所の副所長ワンチャイ・ノンタキットパイサーン氏は9日、自身のSNSで経緯を説明した。同氏は「薬局がそんな高温の環境で医薬品を保管していること自体が問題だ」と指摘し、さらに「ソーシャルメディアで自ら墓穴を掘るとは、医療従事者らしからぬ行動だ」と苦言を呈した。
同事務所の薬事担当職員が9日に現地を訪れ立ち入り検査を実施したところ、この店舗が現代医薬品の販売許可を取得していないことが判明した。へき地に位置し、周辺の保健施設が地方自治体へ移管済みで監視体制に空白が生じていたことが、無許可営業の温床になっていたとみられる。
同副所長は「保健所の地方移管が進む過渡期にあり、地域の医療監視体制が途切れがちだ」と構造的な問題にも言及した。薬事法に基づく処分が今後検討される見通しである。
タイでは酷暑期を迎え各地で記録的な高温が続いており、医薬品の品質管理や保管環境への関心が改めて高まっている。今回の一件は、SNS投稿が意図せず違法行為の発覚につながった珍しい事例として注目を集めている。