タイの金価格が4月8日、前日比1,250バーツの急騰を記録した。金装飾品の売値は1バーツ(15.2g)あたり73,900バーツに達している。
前日7日の終値は72,650バーツだったため、一夜にして1,250バーツ跳ね上がった計算になる。先週の終値72,950バーツからの推移を見ると、いったん450バーツ下落した後に1,250バーツ反発した形で、差し引き800バーツの上昇となった。
背景にあるのは中東情勢のさらなる悪化である。イランとイスラエルの軍事衝突が拡大し、サウジアラビアの石油化学施設にもミサイルが着弾したとの報道が流れた。安全資産としての金に資金が集中している。
タイは世界有数の金消費国で、金の売買は日常的な投資手段として定着している。街中の金行では1バーツ単位で金の延べ棒や装飾品を売買でき、価格変動のたびに客が詰めかける。
1,250バーツの1日変動は大きいが、金価格が1日で1,700バーツ急騰した過去の記録には及ばない。ただし中東情勢が収束する兆しがない以上、さらなる上昇も下落もあり得る。金を保有する在タイの日本人も、値動きに注意が必要だ。

