バンコクの都市鉄道を管轄する鉄道局が、2026年1月から2月にかけて計22回の運行障害が発生していたことを明らかにした。およそ3日に1回のペースで電車が止まっていた計算になる。
故障の内訳は、駆動系統が6件と最多で、次いでポイント切替装置が5件、ブレーキ系統と扉の不具合がそれぞれ3件、車輪カウンターが2件、信号系統が1件、その他が2件だった。老朽化が進む車両と設備の更新が急務であることが改めて浮き彫りになった。
ソンクラーン連休(4月10〜19日)に向け、鉄道局は大幅な増便を打ち出した。タイ国鉄は前年比21%増の車両を投入し、混雑路線ではラッシュ時の運行間隔を短縮する。毎日の乗客数をモニタリングし、必要に応じて柔軟に対応するとしている。オンラインでの事前切符予約システムも稼働を始めた。
4月8日からはクルンタイ銀行製のEMV非接触型ICカードが、BTSスクンビット線とシーロム線で利用可能になる。既存のICカードからの移行を進めるもので、スマートフォンやクレジットカードによるタッチ決済への布石となる。在タイ日本人を含む通勤者にとっては、カード切替のタイミングに注意が必要だ。
安全面では、踏切の監視強化と事故防止策が講じられる。ソンクラーン期間中の高速道路無料開放に加え、鉄道でも帰省ラッシュへの備えが本格化している。
22回の故障は利用者にとって看過できない数字である。ソンクラーン期間中に同様のトラブルが起きれば帰省客や観光客に大きな影響が出る。鉄道局には数字の改善だけでなく、故障発生時の迅速な情報提供も求められる。