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息子の出家費用にカエルを売りに出た母親が射殺、僧衣の息子が遺体に泣く

事件出典:khaosod2026/04/04 15:00

チャイヤプーム県で、息子の出家式の費用を稼ぐため夜中にカエル捕りに出た50歳の女性が、運河沿いで射殺された。息子は予定通り出家し、僧衣のまま母の遺体の前で許しを請った。

チャイヤプーム県プーキアオ郡で4月4日未明、50歳の女性が運河沿いで銃撃を受け死亡した。左胸に銃弾1発が命中していた。女性はその日の朝に予定されていた息子の出家式の費用を稼ぐため、夜中にカエルを捕りに出ていた。

タイの農村部では、田んぼや用水路でカエルやタニシを採り、市場や路上で売って現金を得ることが今も日常的に行われている。この女性も出家式の「ご祝儀袋」に入れる金を作るために暗い水辺に向かったとみられる。カエル1キロは数十バーツ程度の稼ぎだが、農村の家計には貴重な収入源だ。

事件が起きたのは、出家を翌朝に控えた深夜のことだった。女性の帰りが遅いことを不審に思った家族が捜索し、運河のそばで倒れているのを発見した。警察はすでに容疑者を山中で拘束しているが、本人は否認しており、取り調べが続いている。女性の母親は「以前からあの連中と付き合うなと言っていたのに」と語り、嫉妬が動機ではないかとの見方を示した。

息子の出家式は予定通りその朝に執り行われた。タイでは男子が一度は出家することが親孝行とされ、特に母親への「功徳の贈り物」と位置づけられている。出家したばかりの息子は、オレンジ色の僧衣をまとったまま母の遺体の前にひざまずき、許しを請ったという。

カエルを売って息子の出家を支えようとした母の愛情と、その母を失った直後に僧衣で泣く息子。タイの農村社会に根づく仏教と家族の絆が、最も残酷な形で交差した事件である。