タイ料理に欠かせないライムの価格が急騰している。コンケーン県の東北最大級の青果卸売市場シーメーントーンでは、4月3日時点で1袋2,000バーツ、1個あたり平均8バーツに達した。ここまで高くなるのは3〜4年ぶりだという。
ライム販売店「オー・マナオ・コンケーン」のオーナー、サシウィモンさん(50歳)によると、高騰の主因は輸送コストの上昇だ。ディーゼル価格が47.74バーツに到達したことで、トラック1便あたりの輸送費が約1,000バーツ上乗せされた。産地から市場までの運搬コストがそのまま小売価格に転嫁されている形だ。
タイでは4月は暑季のピークで、もともとライムの出荷量が減る時期にあたる。暑さで実が小さくなり、品質の良い大玉は特に品薄となる。そこに燃料高騰が重なり、価格を一段と押し上げた。
ライムはトムヤムクン、ソムタム、パッタイなど多くのタイ料理の味を決める必須食材だ。屋台や食堂では添え物として無料で提供されることも多いが、この価格では提供を控える店も出てくる可能性がある。
商工会議所大学の試算ではディーゼル高騰で日用品・食品が5〜8%値上がりすると予測されていたが、ライムの場合は数倍の上昇幅だ。燃料危機の波紋が食卓にまで及んでいることを象徴する現象である。