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タイ株の4割をBOTが売買、35億バーツ売り越しでIRPC急落

タイ株の4割をBOTが売買、35億バーツ売り越しでIRPC急落

投資出典:Kaohoon2026/04/03 20:00

タイ証券取引所(SET)の4月3日の取引で、プログラム売買が全取引額の42%を占めた。BOTは差し引き約35億バーツ(約174億円)の売り越しとなり、石油化学大手IRPCの株価が6%急落する場面があった。

タイ証券取引所(SET)の4月3日の取引で、BOT売買(ロボットトレード)が全取引額の41.78%を占めた。買い注文は約161億バーツ(約800億円)、売り注文は約196億バーツ(約974億円)で、差し引き約35億バーツ(約174億円)の売り越しとなった。

特に影響が大きかったのが石油化学大手IRPCだ。同銘柄のプログラム売買額は約1億7,300万バーツで、自動マッチング取引全体の40%を占めた。株価は終値1.72バーツで前日比6.01%の大幅安となり、日中の高値1.85バーツから一方的に売り込まれた形だ。

BOT売買とは、アルゴリズムが市場データを分析し自動で注文を出す取引手法である。価格変動を瞬時に捉えて大量の売買を執行するため、個人投資家の判断速度では太刀打ちしにくい。SETは透明性確保のため、毎日プログラム売買の統計データを公開している。

IRPCが集中的に売られた背景には、タイのエネルギーセクター全体への警戒感がある。国内では燃料危機が長期化しており、石油化学企業の業績見通しに慎重な見方が広がっている。IRPCはPTTグループ傘下の石油精製・石油化学企業で、燃料危機の影響を直接受ける銘柄だ。

タイのSETは個人投資家の参加比率が比較的高い市場として知られる。そのなかでBOT売買が4割を超え、しかも大幅な売り越しとなったことは、市場の方向性にアルゴリズムが大きな影響を及ぼしていることを示している。

個人投資家にとっては、BOTの売買動向を日々チェックすることが、タイ株投資のリスク管理に欠かせない情報源になりつつある。