タイの養豚業界団体は3月29日、3月30日(月曜日)から生体豚の農場渡し価格をキロあたり2バーツ引き上げると発表した。新価格は72バーツ(約358円)となる。
値上げを発表したのは東北部養豚協会、南部養豚商業協会、中部上部養豚商業協会、チョンブリー養豚協同組合の4団体。先週のバンコク首都圏の参考価格はキロ70バーツだった。
背景にあるのは飼料コストと物流費の上昇だ。中東情勢に端を発した燃料危機でディーゼル価格が高騰し、飼料の輸送費や養豚場の電気代が膨らんでいる。養豚業者は「コスト転嫁せざるを得ない」としている。
生体豚の価格は最終的に小売価格に反映される。タイの市場やスーパーで売られる豚肉の小売価格は、生体価格の1.5〜2倍が目安とされる。72バーツの生体価格は小売ベースで100〜140バーツ/kg程度になる計算だ。
タイでは豚肉が日常的な食材で、屋台のカオマンガイやバミー、市場のおかず販売に広く使われる。豚肉の値上がりは外食産業にも波及し、結果として消費者が支払う一食の価格に跳ね返る。商務省が「ご飯おかずの値上げ抑制」を打ち出した矢先の値上げとなった。
