2026年3月29日早朝、ジョシュア・カーショウさん(21歳・英国人)がバンコクのホテルに到着してから数時間後に謎の死を遂げた。家族は警察が死亡から数時間以内に捜査を開始したと発表し、タイ警察が改めて捜査を再開したことをThai Examinerが伝えた。遺体から7種類の有害物質が検出されていたことも明らかになっている。
カーショウさんはイギリスからタイへの渡航直後にバンコク市内のホテルで死亡しているのを発見された。死亡時刻の特定と死因の解明のため、タイ当局と英国領事館が連絡を取り合っている。家族はSNSを通じて情報提供を呼びかけるとともに、捜査の透明性を求めている。
体内から検出された7種類の有害物質の内訳は現時点で公表されていないが、複数の物質が同時に検出された点が死因解明を複雑にしている。タイ司法医学局(中央法医学研究所)が追加の毒物検査を実施しており、最終的な死因判断には数週間かかる見通しだ。
バンコクでは外国人観光客の変死事件が毎年複数発生しており、そのたびに観光客の安全管理が議論になる。2022〜2023年にかけてはバンコク都心部のホテルで複数の欧米人観光客が死亡した事件が注目を集め、タイ警察は飲料への薬物混入を疑う捜査を実施した。ただし多くの事件で最終的な死因の公表は遅れる傾向があり、家族や友人が独自に情報収集に乗り出すケースも多い。
英国外務省は2025年版のタイ向け旅行安全勧告で「バンコクでは見知らぬ人からの食事・飲み物の提供に注意」と明記しており、薬物混入リスクについて警告している。タイの年間外国人旅行者数は3000万人超で、観光業はGDPの12〜15%を占める基幹産業だ。外国人観光客の安全確保は国家的課題として取り組まれている。