1月にバンコクのホテルで死亡しているのが見つかった英国人男性(21)について、タイ警察が殺人または過失致死の可能性を視野に捜査を再開した。遺体から7種類の有害物質が極めて高い濃度で検出されたことが判明した。
死亡したのはジョシュア・カーショーさん。英イングランド・ウェイクフィールド在住の造園業者で、1月12日にタイに到着した。到着からわずか数時間後、バンコクの歓楽街のバーで突然倒れた。その場には身元不明の外国人女性がいたという。
カーショーさんは病院に搬送されて治療を受けたが、外来扱いで退院。ホテルの部屋に戻った翌13日午後、清掃スタッフが室内で死亡しているのを発見した。部屋にはビール瓶が残されていた。
毒物検査で体内から7種類の危険な物質が異常に高い濃度で検出され、当初の結論が覆った。3月になって警察が殺人の可能性を含む捜査を再開。遺族は倒れた際に一緒にいた謎の女性の写真を公開し、情報提供を呼びかけている。
バンコクの歓楽街では外国人観光客を狙った薬物混入事件が以前から報告されている。飲み物に薬物を混ぜて意識を失わせ、貴重品を奪う手口は「ドリンクスパイキング」と呼ばれ、タイに限らず東南アジアの観光地で問題になっている。
旅行者は見知らぬ人から受け取った飲み物を口にしない、バーで席を離れた後のグラスに再び口をつけないといった基本的な自衛策を徹底したい。
