パキスタンのイシャーク・ダール副首相兼外相は3月29日、イランとの交渉によりパキスタン船籍の20隻がホルムズ海峡を通過する許可を得たと発表した。毎日2隻ずつ航行する取り決めで、ダール氏はこれを「平和の兆し」と表現した。
BBCによると、マレーシアのアンワル首相もイランのペゼシュキアン大統領と直接協議し、海峡付近で滞留していたマレーシア船7隻の帰国を認められた。
注目すべきはタイだ。記事は「タイも同様の合意を確認する段階にある」と伝えている。タイ商船の一部はすでにホルムズ海峡を脱出しているが、マユリナリー号の船員3人はいまだ連絡が取れない状態にある。パキスタンやマレーシアに続いてタイも個別の通行合意を結べれば、残る滞留船の帰還に道が開ける。
パキスタンのシェバズ・シャリフ首相は自国をイラン・米国間の交渉の場として提供する意向も示した。同国の軍トップであるムニール陸軍参謀長はトランプ大統領とも連絡を取っており、仲介役としての存在感を強めている。
一方、オーストラリアのビクトリア州とタスマニア州は燃料高騰の影響を受け、3月31日から1か月間の公共交通無料化を発表した。ホルムズ海峡の封鎖が世界各国の市民生活に波及している。

