バンコク・モーターショー2026で、電気自動車(EV)の展示規模が過去最大となった。中国、日本、欧州のブランドが全価格帯をカバーする新モデルを出展し、タイのEV市場の急成長を象徴する展示内容となっている。
注目のエントリーモデルはBYDのATTO 1だ。40万バーツ台(約170万円)からという価格設定で、ガソリン車からEVへの乗り換えを検討する層に訴求する。燃料価格が急騰するなか、ランニングコストの安さがEVの最大のセールスポイントとなっている。
モーターショーには中国のBYDやMG、欧州のBMWやメルセデス、日本勢ではトヨタやホンダなどが出展。価格帯はエントリーの40万バーツ台から高級セグメントまで幅広い。特に中国メーカーの攻勢が目立ち、コストパフォーマンスの高いモデルがタイの消費者の関心を集めている。
タイは東南アジア最大の自動車生産国であり、「アジアのデトロイト」として知られてきた。近年はEV生産拠点としても急速に存在感を高めており、BOIの優遇策もあって中国メーカーを中心に工場建設が相次いでいる。
燃料危機でガソリン価格がリッター40バーツを超えるなか、EVの経済性はかつてないほど注目されている。チェンライ市の電動バス無料運行やブリーラムのライダーの電動バイクレンタルなど、EV活用の動きが各地で広がっており、モーターショーでの過去最大のEV展示は時代の流れを映し出している。
