Thailog

タイの最新ニュースを日本語で

【続報】会計検査院ビル崩壊から1年、遺族93人の死を悼み「責任者を罰して」と涙の訴え

会計検査院ビル崩壊から1年の追悼法要。死者93人・行方不明3人の遺族が「責任者の処罰を」と涙の訴え。建物の安全管理への問いは未解決のまま。

2025年3月28日の大地震で崩壊したバンコク・ジャトゥジャック区の会計検査院(สตง.)ビルの跡地で、1周年の追悼法要が行われた。死者93人、行方不明3人、負傷8人を出したこの惨事から1年。遺族たちは涙を流しながら「責任者の処罰を」と訴えた。

法要は3月28日午前9時30分から、崩壊したビルの内部で行われた。多くの遺族が花や供物を手に跡地を訪れ、僧侶による読経に静かに手を合わせた。中には建物の残骸を前に膝から崩れ落ちる姿もあった。

「1年経ってもまだ気持ちの整理がつかない。あの日の光景が脳裏に焼き付いて離れない」と遺族は語った。さらに「なぜこのビルが崩壊したのか。誰が責任を取るのか。1年経っても答えがない」と、建物の安全管理や構造上の問題を指摘する声が上がった。

会計検査院ビルは1990年代に建設された政府機関の建物で、当時の耐震基準に基づいて設計されていた。しかし2025年の地震では周辺のビルが持ちこたえるなか、このビルだけが崩壊した。専門家からは設計や施工の問題が指摘されているが、刑事責任の追及は進んでいない。

93人の犠牲者の多くは、平日の午後に通常業務に従事していた公務員だった。タイの建物の耐震安全性をめぐる議論は、この1年間で進んだとは言い難い。遺族の問いかけは、バンコクに住むすべての人に向けられている。