タイ軍と警察がメコン川の国境で薬物密輸グループを待ち伏せし、覚醒剤(ヤーバー)200万錠を押収した。犯人グループは摘発を察知してメコン川を渡りラオス側に逃走した。
作戦は第2軍管区のウィーラユット・ラクシン司令官(中将)の指揮で実施された。東北部国境の薬物阻止・取り締まり司令部が、政府と陸軍司令官の「国境からの薬物流入を阻止する」政策に基づき展開した。押収された覚醒剤はノンカーイ県の捜査機関に引き渡された。
メコン川はタイとラオスの国境を形成する全長約1,500キロの大河で、薬物密輸の主要ルートとなっている。ミャンマーのゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)で製造された覚醒剤がラオスを経由してタイに持ち込まれる経路だ。川の流れが速く、夜間の渡河による密輸は従来から取り締まりが困難とされてきた。
200万錠という量は末端価格で数億バーツに上る。今回の摘発は大規模な成果だが、犯人が川を越えてラオスに逃げた点は、国境を跨ぐ薬物犯罪の取り締まりの難しさを改めて示している。
タイでは覚醒剤の蔓延が深刻な社会問題であり、特に地方の若年層への影響が懸念されている。前日にはナコンパトムでも88万錠が押収されており、全国的な取り締まり強化が進んでいる。