タイ東北部ルーイ県の市街地に位置するレイ・オーキッド・ホテルで3月28日午前9時ごろ、ロビー付近から出火し黒煙が噴出する火災が発生した。ルーイ市消防センターが消防車を出動させ鎮火にあたった。
通報を受けたルーイ市消防センターは市長ウォラポット・ソラシン氏の指示で消防車を急行させた。到着時にはロビー部分がすでに激しく燃えており、黒煙が建物全体に充満していた。消火活動の結果、火は1階ロビー区画にとどまり、上階への延焼は食い止められた。ロビーは全損したが、客室棟への被害は最小限に抑えられた。
宿泊客への被害については当初の段階では「軽傷者または怪我人なし」の報告が優先されたが、詳細な人的被害の確認は消火後の捜索によって進められた。出火原因は調査中とされている。
レイ・オーキッド・ホテルはルーイ県内では知名度の高いホテルで、観光客だけでなく国内外のビジネス客にも使われている。ルーイ県はタイ北部と東北部の境界に位置し、プーレア国立公園などの自然観光で知られる。県内唯一の4〜5つ星クラスの施設が被災したことで、地元観光業への影響が懸念された。
タイでは老朽化した商業施設での火災が繰り返される。建物の耐火設備・スプリンクラー・消火設備の維持管理が不十分なケースがあり、特に地方都市では定期的な消防法令の査察が行き届かないことがある。今回の火災はロビー部分での出火だったが、火の回りが速く早期発見と通報の重要性が改めて示された。


