タイ・チョンブリ県パタヤ市のホテルで5月21日午後9時に発生した火災について、続報で発生場所と原因の見立てが明らかになった。火元は屋上7階の「Rooftop Bar」エリアで、電気系統のショートが推定原因。負傷者は4人で全員病院に搬送された。Khaosodが同日報じた。
午後9時30分には、バンラムン郡長のアヌサック・ピリヤアモーン氏と、元パタヤ市長のプラメート・ガームピチェート氏が現地調査に入っている。郡長と元市長が直接現場に入る対応の重さからも、事案の重みが伝わってくる。
パタヤ消防局は屋上に水を集中投下し、火を屋上の範囲に「封じ込める」戦術で対応した。屋上にはまだ炎と煙が残っていたが、下の客室階への延焼を食い止めることが優先されたという。並行してパタヤ市職員と行政担当者が、混乱する宿泊客の館外避難を進めた。
ホテルは全173室。事件当夜は120室以上が宿泊中で、客の大半は外国人だった。インド人観光客が多く、そのほかにも複数国籍の観光客が含まれていたと報じられている。120室というのは稼働率約70%。観光シーズンとしては普通の混雑度合いで、その日常の中で起きた火災である。
引っかかったのは「Rooftop Bar」での電気ショートという推定原因だ。タイの観光地ホテルでは、屋上をバーや夜景スポットとして使う運営が定着している。照明・音響・冷蔵設備が外気と雨季の湿度に晒される構造で、配線まわりが起点になりやすい。鑑識の本調査は状況が落ち着いた後に行われる予定で、最終的な原因はそこで確定する見込みだ。
火災が屋上で食い止められたことで、客室階の被害は抑えられたとみられる。それでも観光客が大勢いる中での出火と4人の負傷である。Rooftop Barという観光地ホテルの「ご馳走」的な空間が、火災起点になりうるリスクを露わにした事案だ。




