タイ・チョンブリ県パタヤ中心部のSoi 13(ソイ13)で5月21日午前4時40分頃、インド料理店「Green Chilli Indian Food」と隣接する仕立屋から出火する火災が発生した。パタヤ市消防局が即座に対応してホースを展開、短時間で鎮火に成功した。死傷者はゼロ。両店舗の内部は強い炎により全焼レベルの被害を受け、原因は調査中とされている。Soi 13はパタヤビーチロードに繋がる観光客向けバー・レストラン・店舗の密集エリアで、観光地での飲食店火災として警戒を呼ぶ事案となった。
火災の発生と消火
火災発生の経緯は次の通り。
- 2026年5月21日午前4時40分頃: パタヤ市消防局に火災通報が入る
- 通報元: Soi 13の建物内で炎が見えるとの近隣住民からの連絡
- 消防車到着: 通報から約数分で現場到着
- 消火活動: ホース展開、短時間で鎮火
火災発生時、近隣住民が消火器と水道ホースを使って初動消火を試みていたが、内部からの炎の勢いが強く、本格的な消火は消防隊の到着を待つ形となった。
被害を受けた2店舗
火災で全焼レベルの被害を受けたのは次の2店舗。
- Green Chilli Indian Food: インド料理レストラン
- 隣接する仕立屋(店舗名未公表)
両店舗ともSoi 13の同一建物内で営業しており、火災は1店舗から出火して隣接店舗にも延焼したとみられる。店内の内装・厨房設備・テーブル椅子・冷蔵庫・調理器具・布製品・ミシンなどが焼失した模様。
死傷者は確認されていない。早朝の閉店時間帯だったことが幸いし、客と従業員はいずれも建物内にいなかった。
Soi 13と周辺エリアの特徴
Soi 13はパタヤビーチロードから内陸方向に伸びる脇道の1つで、観光客向けの店舗が密集するエリアとして知られる。
主な特徴は次の通り。
- パタヤビーチから徒歩約3分の好立地
- バー・レストラン・カフェが20店舗以上密集
- 仕立屋・マッサージ店・土産物店も併設
- ナイトライフのホットスポットとして欧米・インド・中東観光客に人気
- 観光客向けの民泊・ゲストハウスも複数存在
Soi 13周辺は飲食店密集地のため、火災発生時の延焼リスクが構造的に高いエリア。今回の火災が早朝の閉店時間帯だったため大規模な人的被害には至らなかったが、営業時間帯に発生していれば被害は格段に大きかった可能性がある。
火災原因の調査
パタヤ市消防局は火災原因について「詳細な調査を進めて発生源を特定する」と発表している。タイの飲食店火災の典型的な原因は次の通り。
- 厨房のガスコンロ・揚げ物油の引火
- 電気配線の老朽化・過負荷
- 換気扇のグリス蓄積による発火
- タバコの不始末
- 仕立屋の場合は布・綿屑の蓄積+電熱機器
特にインド料理店は高温の油・スパイス調理・タンドール(粘土製オーブン)など熱源を多用するため、厨房火災のリスクが他の料理ジャンルより高いとされる。
観光地パタヤの飲食店火災事情
タイのチョンブリ県パタヤは観光業の集積地で、飲食店・バー・娯楽施設が密集する構造上、火災事案が継続的に発生している。パタヤ市消防局の集計では、2024年から2025年にかけてパタヤ市内で発生した飲食店火災は20件超。
主な火災事案の特徴は次の通り。
- 早朝・深夜時間帯の発生が多い(閉店後の電気・ガス機器の異常)
- Soi(ソイ)沿いの観光客向け飲食店密集エリアでの発生が目立つ
- インド料理店・タイ料理店・シーフード店の厨房火災が中心
- 死傷者は限定的だが、複数店舗への延焼で被害規模が拡大
パタヤ市は2025年から飲食店向け防火基準の強化と消防検査の定期化を進めているが、老朽化した建物・建築物の改修は遅延している。
Soi 13一時通行止めと営業再開未定
今回の火災で直接的な人的被害はなかったものの、Soi 13周辺の住民・観光客には次のような影響があった。
- 早朝の騒音・煙による睡眠妨害
- 一時的な通行止め
- 周辺の電気・水道・通信の一時停止(消火対応中)
- 仕立屋・レストランの顧客への営業停止連絡
Soi 13で利用予定だった観光客は、消防活動中は迂回路を利用する必要があった。営業再開時期は両店舗とも未定。
Green Chilli Indian Foodについて
Green Chilli Indian Foodはパタヤ・Soi 13で営業していたインド料理レストランで、観光客向けに北インド料理・南インド料理を提供していた。地元の在留インド人コミュニティと欧米観光客に愛用されており、TripAdvisor・Google レビューでも一定の評価を得ていた店舗。
店舗オーナーの身元と再開計画は現時点で公表されていない。同店をめぐっては、近隣住民・常連客からSNSで再開を望む声が上がっている。
観光地での火災対策
パタヤを訪れる観光客にとって、宿泊先・利用店舗の火災対策を事前確認することは重要。タイ観光局(TAT)・パタヤ市消防局は次の対策を呼びかけている。
- 宿泊先のスプリンクラー・煙感知器の有無確認
- 非常口・避難経路の事前確認
- 火災時の連絡先(消防199、英語対応1155)を即座に呼べる状態に
- 飲食店利用時は出入口の位置を確認
- 早朝・深夜の喧騒地区での宿泊は防火設備の整った高層ホテル選択
タイ国内の高級ホテル・コンドミニアムは国際基準の防火設備を備えているが、Soi沿いの老舗ゲストハウス・民泊では設備が整っていないケースもある。
火災原因確定までの調査
パタヤ市消防局による火災原因調査は通常1-2週間程度で結論が出る。電気系統の異常か、厨房機器の不具合か、放火の可能性かなど、複数の角度から原因が精査される。
調査結果次第では、Soi 13周辺の他の飲食店への防火検査強化、建物オーナーへの改修指導、ビジネス再開許可の遅延などが発生する可能性がある。




