タイの天然ゴム加工大手STA(シュリ・トラン・アグロインダストリー)の株価が1日で7%急騰した。ブローカーは天然ゴムの世界的な供給逼迫と3年ぶりの価格上昇サイクル入りを理由に挙げている。
世界のゴム供給がタイトになっている背景には、主要産地であるタイ自身の生産量減少がある。乾季の長期化と農家の高齢化で、ゴムの木からの採取量が年々減少している。加えて中東紛争で輸送コストが上がり、ゴム製品の需要が自動車産業の回復とともに増えている。
タイは世界最大の天然ゴム輸出国だ。ゴム価格の上昇はタイ南部を中心とするゴム農家の所得増加に直結する。燃料危機で農業コストが上がる中、ゴム価格の上昇は農家にとって数少ない朗報だ。
STAはタイ証券取引所に上場するゴム加工の最大手で、ゴム手袋やタイヤ向け原料を世界に輸出している。ゴム価格の上昇は売上と利益率の両方を押し上げる。
ブローカーはゴム価格の上昇サイクルが3年程度続くと予測しており、STAを「買い」推奨としている。