タイ証券取引所(SET)の指数が4月3日午前の取引で5.83ポイント上昇した。アジア株の多くが軟調なか、エネルギー・製油・石油化学・代替エネルギーの各セクターが買いを集め、市場を下支えした。
上昇の背景
この日の上昇を牽引したのは石油関連株だ。中東情勢の悪化を背景にした原油価格の高止まりが続くなか、タイの製油会社や石油化学メーカーの収益改善期待が高まり、資金流入が続いた。
原油高は一般消費者や物流業者にとっては痛手だが、石油の精製・販売や関連製品を扱う企業にとっては収益拡大の要因となる。とくに製油マージン(精製差益)が拡大するため、製油株は上昇しやすい構造がある。
午後の見通しと主要水準
午前の引けを受けて、アナリストは「午後はレンジ内での動きが中心になる」と見ていた。主要な価格帯として、下値サポートが1,440ポイント、上値抵抗が1,460ポイントとされた。
アジア主要市場では日経平均や香港ハンセン指数が前日の米国株安を引きずる形で軟調だったが、タイのSETはエネルギー関連株の上昇が相殺し、逆行高となった。
タイ株式市場の特徴
SETはタイ最大の証券取引所で、上場企業数は650社超、時価総額は約2,200億ドル(2025年末時点)規模だ。エネルギー・金融・不動産が市場の中心を占め、外国人投資家の比率が約30%と比較的高い。
タイ株は新興国市場全般と連動しやすいが、中東情勢の影響でエネルギーセクターが独自の動きをする局面が2026年に入って増えている。