タイホンダがバンコク・モーターショー2026でNew Honda Forza350を公開した。推奨小売価格は185,340バーツ(約80万円)。電動バイクのコンセプトモデルWN7も合わせて展示され、ホンダの二輪ラインナップの進化を示した。
Forza350の新デザインと技術仕様
Forza350の新型は「Beyond the Exceptional」をコンセプトに掲げる。外装には新色マットブールバード(黒と赤の2トーン・メタリック仕上げ)が追加された。デュアルLEDヘッドライトにデイタイムランニングライトを内蔵し、テールライトには緊急停止信号(ESS)システムが採用されている。
エンジンは330ccの水冷4ストローク単気筒。最高出力は29馬力で、スマートキーシステム、USB-Cチャージャー、Honda Smartphone Voice Controlシステムに対応する。タイヤはフロント120/70-15、リア150/70-14で、スポーティな走行性能と日常使いの快適性を両立している。
カラーラインナップは3色。パールサイレントブラック(黒)、マットコンドルシルバーメタリック(グレー)、そして新色のマットブールバードが揃う。前述の価格185,340バーツは最上位グレードの価格だ。
コンセプトEV「WN7」が示す電動化の方向
同時展示されたWN7はホンダの電動二輪コンセプトモデルだ。詳細スペックは公開されていないが、ホンダが将来的に本格EVスクーターをタイ市場に投入する意志を示すモデルとして注目を集めた。タイは東南アジアの二輪EV市場として急速に拡大しており、中国・台湾のEVブランドが積極的に参入している。
ホンダはタイ市場でグローバルシェアを持つ。2025年のタイ二輪市場では約170万台が販売され、ホンダは過半数を超えるシェアを維持している。その中でも高排気量のスクーターセグメントでForza350は重要な位置を占める。
モーターショー2026の全体像
バンコク・モーターショー2026はインパクト・チャレンジャーホールで開催された。四輪車だけでなく二輪車のEVシフトが顕著で、中国系ブランドのBYDやNETA、国産ブランドGPXも積極的に新型EVを展示した。
ホンダは四輪のEV「e:N2」(142.9万バーツ)も同ショーで発表しており、四輪・二輪ともにEV戦略を前面に打ち出した。タイの自動車・二輪市場はASEANの中核として位置づけられており、各メーカーにとってブランドイメージを示す重要な場となっている。
Forza350は既存モデルからの継続進化型だが、新色追加とコネクティビティ機能の強化で商品力を高めた。185,340バーツという価格はプレミアムスクーター市場での競争力を維持しつつ、既存オーナーの乗り替え需要も取り込む設定だ。