タイの養鶏協同組合ネットワーク(パトリウ・チャチューンサオ県、チョンブリ、チェンマイ・ラムプーン、ルムメーナムノーイの4組合)が3月27日、3月28日から鶏卵の農場出荷価格をトレイ(30個入り)あたり6バーツ引き上げると発表した。新価格は重量20.50グラム以上の1個あたり3.60バーツとなる。
チェンマイの生鮮市場では同時期に豚肉が1kg10バーツ上昇し、鶏肉(部位売り)も1kg13バーツの値上がりが確認された。肉類・卵の価格が一斉に動いたのは燃料費上昇による飼料輸送コストの増大と、養鶏・養豚の電力コスト(暑季の温度管理)の上昇が重なったためだ。
タイ国内では鶏卵は「庶民のたんぱく質」として重要な食材だ。外食の単品料理でも卵料理は30〜50バーツ台が一般的で、豚肉・鶏肉に比べて安価なたんぱく質源として多くの家庭で毎日消費される。1個3.60バーツというのは近年の高値水準で、買い物客からは「また上がった」という声が上がっている。
商務省は価格監視品目に鶏卵・豚肉・鶏肉を含めており、急激な値上がりを防ぐよう業界に圧力をかけている。しかし生産コストが上昇している以上、農場段階での値上げを無限に抑えることはできない。農場から消費者に届くまでの流通過程でのコスト増も重なり、小売価格は農場価格より高い割合で上昇することが多い。
タイ農業経済局の統計では、2026年第1四半期の食品インフレ率は前年比4〜5%で、卵・肉類の寄与が大きい。家計への影響は所得の低い世帯ほど重く、燃料危機に起因する食品値上がりが生活水準を直撃している。