バンコクの大規模花卉市場で3月27日、許可された業務範囲外で小売販売に従事していた外国人労働者9人が摘発された。全員が労働許可証を保有していたにもかかわらず、タイの法律で外国人に禁じられている小売業を行っていた。
摘発が行われたのはタリンチャン区バンプロム地区のパーククローン・タラート・マイ花卉市場だ。国内治安維持本部(ISOC)バンコク支部が、労働省の出先機関と合同で査察を実施した。ホットライン1374への「市場で外国人が違法に商売をしている」との通報がきっかけだった。
摘発された9人の内訳は、カンボジア人1人とミャンマー人8人(男性2人、女性6人)。全員がタイでの就労許可を取得していたが、許可されていたのは花の梱包や運搬などの作業であり、顧客への直接販売は含まれていなかった。タイでは外国人が小売業に従事することは外国人事業法で禁止されている。
タイの花市場は早朝から深夜まで営業し、大量の労働力を必要とする。ミャンマーやカンボジアからの出稼ぎ労働者は、農業や製造業だけでなく市場の仕事にも広く浸透している。しかし「作業員」として雇われた外国人が実際には「売り子」として接客する例は珍しくなく、今回の摘発はその実態を浮き彫りにした。
外国人の就労ルールに関心のある在タイ日本人にとっても、許可された業務範囲を超える就労のリスクを再認識させる事例だ。