通行料が免除される路線は、ブラパーウィティー高速道路とカンチャナピセーク高速道路(バーンプリー〜スクサワット区間)だ。いずれもバンコクと東部・南東部を結ぶ主要路線で、ソンクラン期間中は帰省ラッシュで交通量が急増する区間にあたる。
EXATに加え、国道局(DOH)管轄のモーターウェイも無料化の対象となる。通常、タイの高速道路は区間に応じて25〜120バーツ程度の通行料がかかるが、連休期間中はこれがゼロになる。長距離を移動する家族にとっては、往復で数百バーツの節約になる。
今年のソンクラン無料化は、燃料危機の文脈で例年以上に意味を持つ。ガソリン価格が6バーツ一斉値上げされた直後であり、帰省を控える人が出かねないとの懸念がある。政府はこうした移動コストの軽減策を通じて、国内旅行の需要を維持したい考えだ。
ソンクランはタイ最大の長期休暇で、バンコクからの大規模な人口移動が起きる。例年、高速道路の無料化は混雑を分散させる効果がある一方で、無料区間への車両集中による渋滞も報告されている。EXATは渋滞緩和策として、ETC(電子料金収受)レーンの増設や臨時スタッフの配置を行う方針だ。
タイで車を運転する旅行者にとっても、通行料の無料化は朗報だ。ただしソンクラン期間は交通事故が急増する「7日間危険期間」でもあり、長距離運転には十分な注意が必要である。