タイ政府は2026年のソンクラーン連休(4月13日から15日、延長措置含め最大7日間)に際し、バンコク近郊の主要高速道路・モーターウェイの通行料を全面無料化する措置を実施した。帰省・観光の移動費を少しでも軽減する狙いで、燃料危機に苦しむ国民への支援策の一環として打ち出された。
通行料が免除される路線はブラパーウィティー高速道路(東バンコク方面)とカンチャナピセーク高速道路のバーンプリーからスクサワット区間で、いずれも東部・南東部への帰省ルートとして利用が多い重要路線だ。タイ高速道路公団(EXAT)管轄のこれらの路線に加え、国道局(DOH)が管轄するモーターウェイも無料化の対象とされた。通常、タイの高速道路は区間に応じて25バーツから120バーツ程度の通行料がかかるが、連休期間中はこれが免除された。
ソンクラーン連休中のタイでは全国的な帰省ラッシュが発生し、特にバンコクから地方への幹線道路が最も混雑する。高速道路の無料化は移動費の削減という直接的な効果に加え、「政府が国民の帰省を支援している」というメッセージとしての意味も持つ。
タイ政府はソンクラーン期間中、燃料の安定供給を保証する声明も同時に出しており、帰省・旅行でのガス欠不安の払拭と交通費の軽減という二方向からの支援を打ち出した形だ。生活費高騰への不満が続く中で、連休を前にした政府の国民向け施策として評価された。
ソンクラーンは水かけ祭りとして国際的に有名なタイの最大の年中行事で、仏暦新年を祝うもの。毎年この時期に「7日間危険期間」と呼ばれる交通事故多発シーズンが重なるため、高速道路の安全な利用が特に重要となる。
